■「社団法人美濃陶芸協会」は公益社団法人化に伴い、「公益社団法人美濃陶芸協会」と名称を変更いたしました。省略形は「(公社)美濃陶芸協会」となります。今後ともよろしくお願い申し上げます。くわしくはこちら
2023年2月2日(木) ~ 2月23日(祝・木) 10:00~16:00
期間中は、月曜日のみ休業
2023年2月26日(日) 10:00~15:00
月曜日、火曜日、平日の祝日
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現在の一万円札の顔であり、明治時代の思想家で慶応義塾創立者の「福沢諭吉」が亡くなったのは、明治34年(1901)の2月3日で、享年67。死因は脳溢血でした。葬儀は、2月8日に執り行われ、東京・品川区の「常光寺」に埋葬されました。福沢家本来の菩提寺とは違うお寺でしたが、諭吉が生前に「眺めがいい」と気に入り、墓所を得ていたのです。明治末期の東京都内は、火葬と土葬が同じくらいの割合で、諭吉は土葬で葬られました。ところが、埋葬から76年経った昭和52年(1977)になって、常光寺の檀家組織が、常光寺に墓所を持つ檀家は「浄土宗」信徒に限られるとし、信徒でなければ改宗か墓の移転をして欲しい、と決議してしまいました。福沢家の宗旨は「浄土真宗」であったため、諭吉の墓は移転を余儀なくされたのです。それで、福沢家の菩提寺である東京・港区麻布十番の「善福寺」に改葬することになりました。こうして諭吉が眠る墓の掘り返し作業が始まり、遺族や関係者が柩(ひつぎ)の蓋を開けると、驚くべきことに地下水に浸かった着物姿の諭吉が寝ていたのです。76年経った遺体は、白骨化することなく、ついこの間亡くなったかのような姿で、屍蝋(しろう)化していたのです。諭吉の遺体には、大量の「お茶の葉」がまとわりついていました。土葬の場合、納棺の際に遺体の下にお茶の葉を敷き詰める風習があったのです。遺体が、抗菌作用のあるお茶の葉と、冷たい伏流水に浸かった状態だったため、奇跡的に生身のまま残ったようです。こうして、諭吉は改めて火葬され、善福寺に埋葬されました。明治の偉人もとんだ災難でしたが、やっと安寧の地を得ることが出来ました。(2023.2/1)