顧みますと、当協会は昭和38年1月加藤卓男先生を初代会長として各機関、 美濃陶芸協会ギャラリー閉鎖

 

公益社団法人美濃陶芸協会 創立60周年記念式典 〈2023年10月10日(火) / 多治見市産業文化センター〉
美濃陶芸協会創立60周年記念式典は、ご来賓を多数お招きして挙行いたしました。

記念事業 ■公益社団法人美濃陶芸協会創立60周年記念式典
創立60周年記念美濃陶芸展、および第28回陶芸講座「美濃陶芸のあゆみと未来」
クリエイティブレインボープロジェクト・七色土玉作陶体験「考えるを形に」
■記念誌制作(内容:美濃陶芸展出品図録、および美濃陶芸協会60年の歩み)


ご挨拶   公益社団法人美濃陶芸協会 会長  安藤 工

 公益社団法人美濃陶芸協会は、創立60周年を迎えることができました。
 「美濃焼の伝統、文化、技術を基盤に、時代を先駆ける先進的な創造 に挑戦して、美濃陶芸の発展を目指すとともに、後進の育成、さらには地場産業である美濃焼産業の振興に寄与する」という大きな目標に向けて集い、研鑽を重ねられた先輩諸兄の活動に、改めて敬意を表するところであります。
 そして、この志を支え、ご支援を続けて下さった行政、経済界をはじめとする地元の皆様方に衷心より御礼申し上げます。
 陶芸は素材の美、機能の美に加えて、作家の創造力と技術による意匠の美の三者が融合した三位一体の総合造形芸術です。なかでも桃山陶に代表される美濃陶芸は、故荒川豊蔵先生、故塚本快示先生、美濃陶芸協会の初代会長・故加藤卓男先生、2代目会長・故加藤孝造先生、そして鈴木藏先生と、5人もの国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)を輩出。日本人の持つ優れた感性に支えられ、独自の発展を遂げてきた、世界に誇れるやきものと自負しています。
 温故知新。環境の変化、新しい価値観の出現など、時代は常に新たです。感性を磨き、己を高め、未来に向けた清新で意欲的な作品を追求することで、創設の精神を受け継ぎ、次代へ受け渡すという責務を果たしていきます。
 関係各位におかれましては、旧来に増してのご指導とご鞭撻を賜りますよう御懇願申し上げ、ご挨拶といたします。

創立60周年に寄せて(寄稿)   岐阜県知事  古田 肇
 このたび、美濃陶芸協会が創立60周年を迎えられましたことを心より お祝い申し上げます。
 美濃焼は、千年以上の歴史の中で培われてきた技法により、多種多様な造形や色彩を有し、近代に入ると生産技術の向上により、食器類としての国内シェアは半分以上を占めるまでになりました。美濃焼は芸術品と日用品の両面を兼ね備えた、岐阜県を代表する伝統工芸の一つであります。これも貴会が、昭和38年の創立から今日に至るまで、美濃陶芸文化の伝統の灯を絶やさぬよう、不断の努力を続けてこられたからに他なりません。
 また、貴会は初代会長で人間国宝の加藤卓男氏、2代目会長で同じく人間国宝の加藤孝造氏をはじめとする多くの陶工を輩出しており、日本の陶芸界を牽引する団体になりました。これも歴代の会長や会員の皆様が、美濃陶芸文化を今日まで継承、発展させ、後進の育成に情熱を注いできた結果であると確信しております。改めて、皆様の御尽力に感謝申し上げます。
 さて、来年10月から11月にかけて、本県において『「清流の国ぎふ」 文化祭2024』(「第39回国民文化祭」・「第24回全国障害者芸術・文化祭」)が開催されます。多くの方が来訪される本大会において、豊かな自然を源流とする「清流」によって洗練されてきた伝統、技の結晶である美濃焼をはじめとする「ぎふブランド」の魅力や、それを支える担い手の取組みを国内外に広く発信し、「清流文化の創造」に繋げていきたいと考えております。
 そのためには、各地で伝統文化を守り、育み続けた団体の皆様のもつ発信力やノウハウが不可欠であると考えております。本大会を成功させるためにも、ぜひ貴会からもご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、美濃陶芸協会のますますの御発展と、会員の皆様の御活躍と御多幸を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただ きます。



お問い合わせは、 公益社団法人美濃陶芸協会事務局 Tel.0572-25-5551 Fax.0572-25-5879 Email