(発表 / 2020年5月8日)

「卓男賞」は、故加藤幸兵衛(五代)の遺徳と功績を讃えることを目的とした事業からの寄付金をもって基金を設置し、優れた作家活動と美濃陶芸の育成に尽くした事績に対して贈られる賞です。
昭和58年に「第1回幸兵衛賞」として始まり、平成23年から「卓男賞」に名称を変更しました。

卓男賞 / 東 正之(あずま まさゆき)
(多治見市東栄町)

【受賞理由】
美濃陶芸協会に於いて、平成23年より理事に就任。
平成29年から副会長に就任し、現在に至っている。
協会の振興及び発展に貢献し、これが認められた。

【主な陶歴】
1960年●多治見市に生まれる。
1979年●多治見工業高校デザイン科卒業。
1981年●岐阜県陶磁器試験場研究生修了。
1981年●家業「東山窯」へ入り創作活動開始、現在に至る。

【入選・入賞】
●岐阜県伝統文化継承功績者顕彰
●中部経済産業局長功労者
●美濃陶芸協会記者クラブ賞
●東海伝統工芸展 名古屋市長賞
●東海伝統工芸展 岐阜県教育委員会長賞
●東海伝統工芸展 静岡県教育委員会賞
●美濃陶芸展中日陶芸賞
●美濃陶芸展中日奨励賞(三回)
●美濃陶芸作品永年保存(青釉花器)
●宮内庁お買い上げ(青釉花器)
●第24回美濃茶盤展 美濃茶怨大賞受賞

【陶芸に入った動機】
家業が食器を作る窯元で、家業を手伝う傍ら作陶活動を始める。

【得意な分野 】
伝統的な技法を元に、青釉を使って「空の青や海の青のような、神秘的で清々しい色や奥深さが表現できたら」と、また「自然の力強さ、雄大さの雰囲気を少しでも食卓の上での会話になる器であったらいい」と思いながら作家活動を行っている。




(発表 / 2020年5月28日)

「智子賞」は、ヤマカグループ代表加藤智子(かとうさとこ)氏より寄贈された寄付金を基に、美濃陶磁の次世代を担う若手作家育成を目的として、平成27年に設けられた賞です。この賞は、毎年、加藤智子氏を含めた選考委員会が受賞者1名を選定するものです。受賞者には賞状と賞金100万円が授与されます。受賞者は1年かけて作品を制作し公的機関に寄贈されることとなっています。

智子賞 / 冨岡大資(とみおか だいすけ)
(揖斐郡池田町)

【受賞理由】
古作品に学び、その中で創意工夫をもって新しい作品にも挑戦している。生活を豊かにする造形美を追及されており、釉薬の研究と合わせて独自の世界を確立しつつあり、中堅作家として活躍が顕著である。

【年譜】
昭和48年大垣市生まれ

【入選・入賞】

●日展入選16回  
●日工会展 新人賞  
●日工会展 奨励賞  
●日工会展 会員賞  
●日工会展 文化科学大臣賞  
●美濃陶芸展 中日奨励賞受賞3回  
●朝日陶芸展 入選2回  
●陶芸ビエンナーレ 入選  
●美濃陶芸永年保存作品に指定


【陶芸に入った動機】
父が陶器商を営んでおり、幼いころから陶器が身近なものでした。それに加えて、元々もの作りが好きということもあり、陶芸を学ぼうと陶工専門校へ進みました。

【得意な分野 】
●点刻紋の技法 / 花粉図鑑を観た時に、美しさとともに「ミクロの宇宙だ」と感じてそれをヒントに生まれた技法です。
●粉引 / 赤土に白化粧を施し、さらに透明釉をかけて焼成されたものですが、土の種類、白化粧の調合、濃度さらには焼き方で色合いや質感の表情が変わるところに魅力があり、難しさ奥深さに惹かれました。



お問い合わせは、 公益社団法人美濃陶芸協会事務局 Tel.0572-25-5551 Fax.0572-25-5879 Email