(発表 / 2016年4月6日)

「卓男賞」は、故加藤幸兵衛(五代)の遺徳と功績を讃えることを目的とした事業からの寄付金をもって基金を設置し、優れた作家活動と美濃陶芸の育成に尽くした事績に対して贈られる賞です。
昭和58年に「第1回幸兵衛賞」として始まり、平成23年から「卓男賞」に名称を変更しました。

卓男賞 / 酒井玲子

【受賞理由】
長年の陶芸生活の中で、伝統的素養を踏まえつつ常に独創的な発想による個性溢れる織部等の作品を生み出している。近年の美濃陶芸展に於いても意欲的な作品を発表し、ベテラン作家の代表として人望も篤い。美濃陶芸協会に於いても、平成11年理事に就任、平成16年まで歴任と協会の振興及び発展に貢献し、これが認められた。

1946年 岐阜県岐阜市生まれ
1966年 浪速短大卒業
1969年 岐阜県立陶磁器試験場・研修生修了
1969年 人間国宝加藤孝造氏に師事。
1975年 岐阜県土岐市曽木町にて「鳥屋ヶ根窯」を開窯。

受賞入選歴 女流陶芸賞受賞
朝日陶芸展入選
多治見市市政記者クラブ賞受賞
東海伝統工芸展入選
庄六賞茶盌展銀賞受賞
個展等 岐阜高島屋にて数回個展開催
JR名古屋高島屋にて「風塾展」に数回出展
蒲郡プリンスホテルにてグループ展開催
古川為三郎記念館にてグループ展開催



(発表 / 2016年5月19日)

「智子賞」は、ヤマカグループ代表加藤智子(かとうさとこ)氏より寄贈された寄付金を基に、美濃陶磁の次世代を担う若手作家育成を目的として、平成27年に設けられた賞です。この賞は、毎年、加藤智子氏を含めた選考委員会が受賞者1名を選定するものです。受賞者には賞状と賞金100万円が授与されます。受賞者は1年かけて作品を制作し公的機関に寄贈されることとなっています。

智子賞 / 阪口浩史

【受賞理由】
現在に至る陶芸生活の中で、伝統的素養を踏襲し独創的な発想による個性溢れる作品を生み出し、42回を数える美濃陶芸展で3回の美濃陶芸大賞を受賞するという快挙を成し遂げている。若手作家の中でもリーダー的存在である。美濃陶芸協会に於いても平成26年に理事に就任、協会の振興及び発展に貢献している。又、伝統工芸及び業界の発展に寄与しているのが認められた。

1969年 岐阜県飛騨市神岡町生まれ
1989年 多治見工業高校 窯業専攻科卒業
1989年 岐阜県産業教育振興会長賞受賞
1989年 深山窯・故、近田精治氏に師事
1993年 日本新工芸展入選(以後7回)
1995年 美濃陶芸展 中日奨励賞受賞(以後3回)
1995年 日展入選(以後11回)
1996年 日本新工芸展 新工芸奨励賞受賞
2002年 日本新工芸展入選作品外務省買い上げ
2006年 新工芸東海展 加藤卓男賞受賞
2007年 織部花器「清流」が美濃陶芸永年保存作品に選定
2009年 美濃陶芸桔梗賞受賞  
2010年 美濃陶芸展 美濃陶芸大賞受賞
2912年 美濃陶芸展 美濃陶芸大賞受賞・岐阜県現代陶芸美術館に収蔵
2014年 美濃陶芸展 美濃陶芸大賞受賞・東濃信用金庫に収蔵
2015年 多治見市表彰(産業の振興に貢献)を受ける
個展●東京・大阪・名古屋・岐阜など 多数開催
現在●日展会友・日本新工芸家連盟会員・美濃陶芸協会理事




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